太陰族

 
 
 

" 太陰族 "

 

ニュータウン開発が進みベッドタウンとなった街の住人は、昼間は都心でスーツを着て仕事をしていますが、仕事が終わった夜、帰りの電車では個性的なおしゃれをします。仕事で疲れた若者は昼間とは違う奇抜なパジャマに身を包み、ごきげんに帰るのです。

彼らは月明かりに照らされた夜に現れることから、1955年ごろ小説「太陽の季節」をきっかけに一斉を風靡した太陽族を文字って「太陰族」と呼ばれました。太陽族は戦後社会で成長した世代の、既成の価値感を否定したドライで合理的な考え方や行動が特徴でした。太陰族もまた、ゆとり世代と呼ばれ社会の荒波に揉まれて生きることとなった若者たちの悟ったようなドライな態度、横並びの風潮に反抗し、それを楽しもうとする精神から生まれました。常識に捉われない彼らの言動はゆとり世代の異端児であり、憧れの的でした。

 

ミシン刺繍  / ミシンステッチ / レーザー加工

photo : Shohei Noguchi
model : Kenta Kato / Haruka Hayashida / Wakana Matsuo
 

2016 / 05